株式会社シーサポートは、福祉サービス第三者評価、社会的養護関係施設第三者評価、地域密着型サービス外部評価の評価機関です。
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きむら認定こども園
◇評価概要
*法人名称 : 社会福祉法人三愛福祉会
*事業所名称 : きむら認定こども園
*評価実施期間 : 平成30年7月23日~平成30年10月19日
◇特に良いと思う点
- 歴史と実績を未来に繋げ、地域からの信頼に応える教育・保育を展開しています
この地に60年以上保育園・認定こども園として存し、多くの卒園児輩出と児童福祉と地域への貢献がなされており、その実績は地域からの信頼と安定した運営に繋げられています。学童クラブと子育て支援センターの併設、運動会での地域の方々の参加、高齢者施設への慰問、市で唯一の認定こども園への変更等々地域と共に歩む姿勢が貫かれています。またそこにとどまることなく、子どもたちの教育・保育に良いことであれば、新しいことに対しても躊躇なく検討と導入がなされています。
- 標準化と共有化を図り、大規模園としてのメリットを最大化しています
各種規程とマニュアルが整備されており、特に子どもたちの安全を守るための危機管理に対しては、細分化が図られています。またこれらは、外部研修の参加結果と共にクラウドを活用したシステムにより、職員誰もが、いつでも見られるよう環境整備がされています。定員が250名のおおきな園であり、多くの職員が関わる中で大規模園としてのデメリットを克服し、きめ細やかな保育がなされる取り組みが実践されています。
- 在園時間の違い、長さに対して配慮と工夫がなされています
在園時間が長時間に渡る場合や夕方以降になる場合については、留意事項と方法が書面化されており、職員会議等を通して周知と徹底が図られています。特に時間割・プログラム・職員配置については詳細に定められており、移動も含め安全に実施するための配慮がなされています。工夫した取り組みにより、ホールを使用した異年齢同士の交流をはじめ、子どもたちが楽しく遊ぶことができる環境が形成されています。
◇さらに改善が望まれる点
- リスクマネジメントの更なる向上に対して検討が進められています
避難訓練の実施、ヒヤリハット報告書、事故報告書の設置等、経験則を活かしながら子どもたちの安全確保に努めています。更なるリスクマネジメントとして、ヒヤリハット報告書の集計・分析を実施する意向をもっており、法人内他園や行政の統計等との比較等活用が期待されます。 - カリキュラムの変更等行事のあり方について検討と変更を進めています
運動会、作品展、発表会等の行事は担当職員の配置と計画立案をもって丁寧に取り組んでいます。これまでの作り込んでいく行事から子どもたちのやりたいことや日常の中での経験を活かす行事へと変更を図っています。特に運動会については今年度よりねらいと大幅なカリキュラム変更を予定しており、実施後の検証を次期の開催や今後の保育に活用していくことが望まれます。
- 人材確保を含めた組織力向上を課題としており、対応を図っています
折からの求人難に対しては本保育所についても例外ではなく、可及的速やかにかつ継続した課題として取り組んでいます。プロジェクトチームを編成し、「お仕事説明会」の開催や随時の面接・見学対応等園および法人全体として取り組む体制をつくっており、これまでの経験を活かすよう改善に努めています。園の今後の運営に対して人材確保を含めた組織力の向上は必須であり、職員ならびに関係者に対して能力と英知の結集を呼びかけています。
ひまわり荘
◇評価概要
*法人概要 : 株式会社メーティス
*事業所名称 : ひまわり荘(事業所番号1121000192 現地調査をしたユニット ひまわり荘・すずらん荘・しらゆり荘・あじさい荘)
*評価期間 : 2020年7月6日から2020年9月15日
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特によいと思う点
- 法人内事業所・ホーム間の連携により一体感のある支援が実現しています
利用者のほぼ全数が法人内の日中活動支援事業所・訪問看護ステーションを利用しており、方針を共有しながら一体的支援を実施しています。職員間、ホーム間、法人内で情報が共有できるようデジタルツールが整備されており、密なる連携が実践されています。法人として一体的なサポートを実施することにより医療依存の高い利用者への支援を可能としており、利用者個別の生活状況や健康状態を共有することで一体感のある支援が実現しています。
- スケールメリットを活かし、個性の尊重と快適な環境形成に努めています
個別支援計画は、ホームの方針である「個性の尊重」をこころがけながら目標の設定がなされており、利用者がもつ能力や特性を活かし、生活を楽しめることを方針としています。障害特性や個性は様々であり、利用者の移動や配置の工夫がなされるなど複数の寮を運営するメリットを活かし、利用者それぞれが快適に生活できる環境を整えています。
- 利用者の安全を第一に考えたうえで活動や生活を構築しています
利用者の心身の安全・財産に危害や損害が与えられないかどうかを活動・生活の判断基準としており、先ず利用者の安全を第一に考え、その上で利用者の主体性を尊重した活動を見守っています。今冬からの新型コロナウィルスへの対応についてもその方針を踏襲し、衛生と健康の確保に努めています。利用者の興味のあることで声かけをするよう心がけており、特に利用者の生活の中での楽しみである食事については好みを反映するなど取り組んでいます。
さらなる改善が望まれる点
- 終末期の支援体制について説明・医療との連携を進める意向をもっています
利用者の高齢化が進んでおり、終末期支援に対する要望の高まりを実感していlまる。制度間の橋渡しをする必要を認識しており、法人全体としてどのように進めていくかの検討がなされています。終末期支援の指針作成、入居時の説明について文書等の策定を想定しており、更に訪問看護ステーションの連携を進める意向をもっています。
- 就労体験の受け入れなど地域社会への貢献を課題としています
透明性が高く、地域社会への貢献を法人のモットーとしており、グループホームにおいては利用者の生活の場であることからボランティアの受け入れにあたっては、慎重さを要するものの今後の課題として受け止めています。学校の就労体験の受け入れ等を進めていく意向をもっており、差別や偏見解消の一助となることを願っています。
- 付帯業務の標準化と支援内容検証時期の特定を目標としています
サービス実績の記録、会議の実施等により提供するサービスの検証がなされています。今後は清掃等利用者の個別支援以外の業務を整理していくことを課題としており、また必要に応じ都度支援内容の見直しはしているものの、時期を決めて検証を図っていくことを目標としています。