きむら認定こども園

評価概要

法人名
社会福祉法人三愛福祉会
評価期間
平成30年7月23日~平成30年10月19日
事業者の理念・方針、期待する職員像
事業者が特に力を入れている取り組み
組織マネジメント分析結果
サービス分析結果
利用者調査結果

特に良いと思う点

歴史と実績を未来に繋げ、地域からの信頼に応える教育・保育を展開しています
この地に60年以上保育園・認定こども園として存し、多くの卒園児輩出と児童福祉と地域への貢献がなされており、その実績は地域からの信頼と安定した運営に繋げられています。学童クラブと子育て支援センターの併設、運動会での地域の方々の参加、高齢者施設への慰問、市で唯一の認定こども園への変更等々地域と共に歩む姿勢が貫かれています。またそこにとどまることなく、子どもたちの教育・保育に良いことであれば、新しいことに対しても躊躇なく検討と導入がなされています。
標準化と共有化を図り、大規模園としてのメリットを最大化しています
各種規程とマニュアルが整備されており、特に子どもたちの安全を守るための危機管理に対しては、細分化が図られています。またこれらは、外部研修の参加結果と共にクラウドを活用したシステムにより、職員誰もが、いつでも見られるよう環境整備がされています。定員が250名のおおきな園であり、多くの職員が関わる中で大規模園としてのデメリットを克服し、きめ細やかな保育がなされる取り組みが実践されています。
在園時間の違い、長さに対して配慮と工夫がなされています
在園時間が長時間に渡る場合や夕方以降になる場合については、留意事項と方法が書面化されており、職員会議等を通して周知と徹底が図られています。特に時間割・プログラム・職員配置については詳細に定められており、移動も含め安全に実施するための配慮がなされています。工夫した取り組みにより、ホールを使用した異年齢同士の交流をはじめ、子どもたちが楽しく遊ぶことができる環境が形成されています。

さらに改善が望まれる点


リスクマネジメントの更なる向上に対して検討が進められています
避難訓練の実施、ヒヤリハット報告書、事故報告書の設置等、経験則を活かしながら子どもたちの安全確保に努めています。更なるリスクマネジメントとして、ヒヤリハット報告書の集計・分析を実施する意向をもっており、法人内他園や行政の統計等との比較等活用が期待されます。
カリキュラムの変更等行事のあり方について検討と変更を進めています
運動会、作品展、発表会等の行事は担当職員の配置と計画立案をもって丁寧に取り組んでいます。これまでの作り込んでいく行事から子どもたちのやりたいことや日常の中での経験を活かす行事へと変更を図っています。特に運動会については今年度よりねらいと大幅なカリキュラム変更を予定しており、実施後の検証を次期の開催や今後の保育に活用していくことが望まれます。
人材確保を含めた組織力向上を課題としており、対応を図っています
折からの求人難に対しては本保育所についても例外ではなく、可及的速やかにかつ継続した課題として取り組んでいます。プロジェクトチームを編成し、「お仕事説明会」の開催や随時の面接・見学対応等園および法人全体として取り組む体制をつくっており、これまでの経験を活かすよう改善に努めています。園の今後の運営に対して人材確保を含めた組織力の向上は必須であり、職員ならびに関係者に対して能力と英知の結集を呼びかけています。