ひろば共同保育所

評価概要

法人名
一般社団法人ひろば共同保育所
評価期間
2024年8月2日から2024年10月23日
事業者の理念・方針、期待する職員像
事業者が特に力を入れている取り組み
サービス分析結果
組織マネジメント分析結果
利用者調査結果

特に良いと思う点

安定した園運営と信頼にこたえ、地域の児童福祉を支えています
理念に賛同する信頼にこたえ、約半世紀にわたり、地域の児童福祉を支えています。長きにわたり在籍する管理者・職員がおり、安定した園運営が実現しています。保育者として・運営者として関係者からの尊敬の念を集めるその功績に対してあらためて敬意を表します。来年度は創立50年を迎えることから記念のイベント開催を予定しており、巣立った卒園生や保護者が集まる機会となることが予想されます。
子どもの興味やサインを見逃さない保育により主体性の尊重を実践しています
主体性を尊重した保育とは、子どもたちの発するサインを汲み取る・見逃さない、意思を把握することであるとの認識のもと、遊びの場面においても子どもたちが興味を示せるよう視界に玩具等を置くなど設置や動線への配慮に努めています。職員には子どもたちの目線に立つことの重要性を説いており、特に0歳児については職員配置にゆとりを持たせることでその実践を図っています。
戸外活動・食育など工夫した取り組みがなされています
猛暑など環境を考慮した活動を余儀なくされていることから今夏は特に配慮が必要であったため、プール活動の時期を拡大するなど対応がなされています。また子どもの成長と健康にとって「食」の大切さを認識しておりしっかりと味わう・多様な食材を食す・季節感を味わうなどを意識した保育を実践しています。特に園内の畑でのさつまいも・ゴーヤの栽培と収穫など植物とのかかわりを通して食育が進められています。

さらに改善が望まれる点


リスクマネジメントについて検討対象項目を抽出しています
毎月の避難訓練は、火災と地震を中心に実施しており、リスクの把握と子どもたちへの指導にあたっています。今夏の台風や弾道ミサイル発射について登園については保護者の混乱をきたさないよう対応や連絡についてさらに詰めていく意向をもっています。またリスクマネジメントについては、防犯カメラの設置やアレルギー対応への医療機関との協力なども検討対象としています。
さらなる地域貢献・交流活動を検討しています
長年の運営から地域からの信頼を得ています。新型コロナウイルスの影響以降中断しているボランティアの再開、高校生・中学生の職業体験や子育て世代への保育所体験などを通して地域貢献を進める意向ももっています。また現在は1園である連携園についても模索しており、利用者の安心につながる方策を選択していくよう検討しています。
職員同士が切磋琢磨し、目指す保育の実践を継続していくことを目標としています
就業規則ほか諸規程が整備されており、職員が遵守する事項が明示されています。「子どもや保護者が安心できる感性が豊かで朗らかな人材」を職員に求める人物像と役割にあげており、本評価にともなう利用者調査からもその実践を理解することができます。チームワークの醸成により安定した基盤がつくられていますが、さらに職員同士が切磋琢磨できる関係性となり、目指す保育の実践を継続していくことを目標としています。